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2月4日は世界がんデーです

世界がんデーWorld Cancer Dayは、国際対がん連合 (UICC) が主唱し、毎年2月4日を記念日として世界各国でがんに関する啓発行事が行われます。

「がんの防ぎ方、見つけ方」 について
わが国ではがんで亡くなる人が最も多く、日本人の死亡総数の30%以上ががんによるものです。また、日本人は一生のうちに2人に1人ががんかかっており、がんはわが国の国民病とも言うべき多くの人が罹患する病気となりました。がんで亡くなる人があまりにも増加の一途なので、何とか減らせないか、多くの努力がなされてきました。その結果、がんの予防とがん検診の2つが最も有効であり、この2つを行うことが重要であると言われています。

(がんの予防)
がんにかからなければ一番いいわけですから、予防できればそれがベストです。どのようにしたら、がんは予防できるのでしょうか? がんは色々な生活の不摂生が積もり積もって、おこる病気と言うことが言えます。ですので、生活習慣をよくすることが予防ということになりますが、これは「言う易く行うは難し」で、簡単なことではありません。WHOでは以下の7つを避けることががんの予防に重要であると提唱しています。(1) たばこ、(2) 運動不足・肥満、(3) アルコール、(4) 感染症、(5) 環境汚染、(6) 職業上の発がん物質 (例、アスベスト)、(7) 放射線。
がんの種類は国によって異なりますので、わが国では国立がんセンターがもう少し具体的な以下のがん予防法を提案しています。頑張れば守れそうなものが多いので、是非、これを読んでおられる方は今日から、試してみて下さい。
(1) 禁煙:これは他人の吸っているたばこの煙を避けることも含みます。
(2) 節酒:アルコール量で1日23gまで、すなわち日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、ウィスキーならダブル1杯の量です。禁酒とは言っていませんので、何とか行けるのではないでしょうか。
(3) 食事:食塩は1日当たり男性9g、女性7.5g以下に、野菜・果物を1日400g (毎日、野菜小鉢で5皿+果物1皿)、そして、熱い状態の飲食物を控えましょう。
(4) 運動・身体活動:毎日1時間程度の歩行と言った適度な身体活動に加えて、週に1回程度の活発な運動 (1時間の早歩き、30分のランニング) を入れましょう
(5) 適正な体重:BMI (体重/身長2)が、 女性19-25、男性21-27の範囲内になるように体重を管理しましょう。
(6) 感染:肝炎ウイルスの検査をして、もし感染していたら治療を受けて下さい。

(がんの検診)
もう1つ予防とともに大事なのが検診です。がんは早期発見して、早期治療すれば治る確率の高い病気です。国民の2人に1人ががんにかかるのですから、早く見つけると言うことも大変重要です。がん検診は厚生労働省が 「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」 を定めて、推進しています。がんの種類別に以下の検診が提案されています。
(1) 胃がん検診:40歳以上の人は年1回、レントゲン検査を受けましょう。
(2) 大腸がん検診:40歳以上の人は年1回、検便検査で目に見えない程度の血液が混じっていないかどうか調べましょう。
(3) 肺がん検診:40歳以上の人は年1回のレントゲン検査を、喫煙者はさらに喀痰検査 (細胞診) も行って下さい。
(4) 子宮がん検診:20歳以上の人は2年に1回、細胞診検査を受けて下さい。
(5) 乳がん検診:40歳以上の人は2年に1回、レントゲン検査 (マンモグラフィー) を行いましょう。
生活習慣を良くしてがんを予防するとともに、ある年齢に達したら、定期的に検査を受けて、万一がんになっても早い段階でみつけて、がんを治してしまいましょう。そうすれば、がんは恐れる病気ではないのです!



平成24年02月02日
大阪大学大学院教授
社団法人日本WHO協会 理事
松浦 成昭