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理事長メッセージ バックナンバー

2016年の世界保健デーのテーマは「糖尿病」

 日頃は、当協会の活動に対しまして多大のご協力を賜り、誠に有りがとうございます。この場を借りまして厚くお礼を申し上げます。
 WHOでは、2016年の世界保健デー(4月7日)のテーマを「糖尿病」とすることを、昨年の11月14日の世界糖尿病デーに合せて発表しました。
 その背景として、先ず、世界の多くの国々で、糖尿病患者が急速に増加していること、特に低・中所得国では劇的とも言える増加が見られることを挙げています。
 そして、糖尿病患者の90%を占める2型糖尿病の多くは、標準体重の維持、日常的な身体活動や健康的な食習慣など日頃のライフスタイルに気をつけることにより予防が可能なこと、また早期診断と個々の患者への自己管理についての教育、経済的にも負担にならない治療等によって、糖尿病をコントロールすることで、生命や生活の質に大きな影響を与える合併症を予防することができること等を挙げています。
 更に、糖尿病を予防することや適切に治療を行うことは、2015年にスタートした持続可能な開発目標(SDGs)の第3目標の内NCDs(いわゆる生活習慣病)による死亡率を2030年迄に1/3減らすと言う目標達成に極めて重要であることを指摘しています。
 そして、その達成には行政、企業、教育関係の人々、民間の組織、メディアや一般市民の人々等が、各々の役割を果すことの重要性を強調しています。
 私達の協会も、この一年「糖尿病」について広く啓発活動を行っていきたいと思います。
 また、たまたま最近、日本の国内において、若年の1型糖尿病患者に対する、社会の認識が極めて低いこと、そしてそのことにより1型糖尿病の幼児が保育所への入所を断られるケース等があり、家族の生活に支障を来たしている例のあることがメディアで報道されています。
 私はこれも放置できない課題であると思います。この機会に1型糖尿病に対する正しい認識を社会に広げる活動も重要なテーマの一つであると思います。
 末筆ながら、皆様のご隆盛とご健康を祈念申し上げますとともに、引き続き当協会にご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2016年1月
公益社団法人 日本WHO協会
理事長  関 淳一